パナホームの空調・換気システムの早わかり!
空調・換気システムは宅内の快適性を左右する大事なもの。
そこで、パナホームはどのような空調・換気システムを採用しているのでしょうか。
Sponsored Linkパナホームの空調・換気システムは「エコナビ搭載換気システム HEPA+(プラス)」というもので、戸建住宅の全商品において標準仕様としています。
ただし、カサートCについては、選択によって従来の第2種換気(HEPAフィルターの付いていないもの)も選択可能です。
「エコナビ搭載換気システム HEPA+(プラス)」の特徴として、床下に設置したHEPA(ペパ)フィルターを用いてPM2.5のみならず、さらに粒子の小さいPM0.5にも対応し、最小で0.3μm(マイクロメートル)の粒子を99.97%除去するものです。
※PM2.5とは2.5µm以下、PM0.5とは0.5µm以下の微小粒子状物質の総称
黄砂やカビの胞子、細菌、微生物の大きさでも0.5µm以上というのだから、0.3μmまで対応したこの空気清浄力は、とても強力な換気システムだということが分かります。
実生活環境において6邸の住宅で行われた30日間の実験でも、PM2.5の濃度は、屋外を100%とすると、1階リビングは約16%、2階居室は約5%という測定結果で居住者の不在時には濃度がゼロに近い数値になったということです。
住宅は、人が出入りするごとに、玄関などからPM2.5などの有害粒子が流入してくるので、常時、濃度がゼロというわけではありませんが、実際の実験結果でここまでの数値が出せるのは、凄いことです。
半導体や医薬品の製造現場や病院のクリーンルームでも使用されているHEPAフィルターの高い性能が、発揮された形です。
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エコナビ搭載換気システム HEPA+(プラス)の換気の仕組み
基礎に設けられた換気口から、外気をダクトで取り込み、床下に設けられたHEPAフィルターで、PM2.5を除去。
HEPAフィルターを通ってキレイになった空気を給気ファンで各部屋に送り届けるという仕組みです。
空気循環させた後の汚れた空気を排出するときは、各階に設けられた排気ファンからというもので、第1種換気と言われています。
他メーカーの多くが採用する第1種換気は、機器で人工的に外気を取り込み、人工的に排出するという、給気も排気も機械で強制的に換気するもので、パナホームも同じ仕様となるわけです。
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熱交換の代わりとなる仕組みは?
換気を効率よくコントロール出来るところに第1種換気の強みがありますが、外気をそのまま宅内に取り込んでは、室内の温度が不安定になるので、他メーカーは熱交換器を使用することが多いのです。
熱交換器・・・エアコン使用の場合、夏場は暑い外気を室内の冷房された温度に近づけて宅内に取り込み、冬場は、冷たい外気を室内の暖房された温度に近づけて取り込む仕組みを持った機器
パナホームはというと、熱交換器はついていないものの、自然の力を利用して外気を室内温度に近づけて取り込む仕組みを作っています。
それは、「地熱」という自然エネルギーを利用したものです。
地中には、浅い地盤中に存在する低温の熱エネルギーがあると言われています。
外気の温度に対して、地中の温度は地下10~15mの深さになると、春夏秋冬にかかわりなく、温度の変化がなく一定です。
そのため、夏場は地上温度よりも地中温度が低く、冬場は地上よりも地中温度が高いことを利用しているのです。
パナホームは地中から上がってきた自然熱を利用することと、温度変化が少ない床下から取り込む外気を上手に利用して、宅内の温度を安定させているのです。
実際、基礎断熱をして地中熱利用を行うことにより、夏場、冷房をしていない状態で外気温32℃でも床下は25℃と7℃も低く、冬場は、暖房を切って8時間経過した後でも、外気温0℃に対して床下は14℃を保っているという実験結果が出ています。
一般住宅と同じ条件で比較した時も、パナホームのリビングは夏は2℃程度涼しく、冬は5℃程度、暖かいということが分かっています。
自然の力を活用して、ここまでの省エネ効果を得られるなんて素敵ですよね。
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なぜ、パナホームは床下(ベース)空間から外気を取り入れてるの?
床下から取り入れた空気は、夏は涼しく冬は暖かいと言われています。
その理由は、地熱の影響で基礎コンクリートに蓄えられた熱にあります。
床下の基礎コンクリートには多くの熱が蓄えられていて、真冬でも14度前後、真夏でも26度前後を保っているのです。
この基礎コンクリートの安定した温度が作り出した「夏は涼しく、冬は暖かい」床下空間に、外気の空気を流入させることで、真冬でも暖かい、真夏でも涼しい空気に変えることができ、そんな自然の力をパナホームは利用しているというわけです。
また、ベース空間から取り入れた空気は、いつも清潔な空気が循環しているとも言われています。
それは、粉塵、ホコリ、花粉などは床下空間を通過するときに、ゆっくり沈下していく原理があるからなのです。
その原理は、実験結果からも明らかで、30µm~40µmぐらいのチリや花粉などは、床下空間を通すことで85%除去されます。
床下の「温度の安定した空気」と「キレイな空気」を自然の原理で作り出す、そういった自然の力を最大限活かすため、パナホームは床下(ベース)空間から外気を取り入れているんですね!
でも、床下の空気って。。。
「床下は、湿気が溜まりやすく、ジメジメした空気が居室に入ってくるのでは?」と私も始めは気にかかりましたが、地面から発散される湿気を防湿シートや土間コンクリートで98%カットしているので、いつもカラッと乾燥しているようです。(私も、実際住んでいて、不快な臭いや心地悪さを感じたことはないですよ^^)
床下空間を利用するのであれば、ここは外せない対策ですね。
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従来からのウリにしていた第2種換気はどうなったの?
パナホームは、従来からウリにしていた第2種換気から第1種換気への移行の動きがあります。
パナホームが採用していた第2種換気システムから説明すると。。。
第2種換気とは、外気を宅内に取り込む時には「機械」で、宅内を循環した空気を排出する時は、手を加えず「自然換気」でという換気方法です。
従来からパナホームは、この第2種換気にこだわり、極めてエコで省エネ性を実現できる換気システムだと自負してきました。
採用していた第2種換気とは、床下からのベース空間から外気を取り込み、呼吸の道タワーと呼ばれる高性能フィルター付の外気取り込み機器から、居室へ空気を送ります。
居室内へ取り込んだ空気は、「温度の低いところから温度の高いところへ空気が移動する」という気圧差を利用し、宅内を循環した汚れた空気を自然に、屋根に設けたダクトを通して、煙突から排出するという仕組みです。
※冬は、呼吸の道タワーの電源をストップしても、自然の気圧差で宅内の空気を排出できますが、夏場などの暑い環境下で、上下温度差が生じにくい季節は、呼吸の道タワーで空気をかき混ぜて循環を働きかけます。
ベース空間からとりこんだ空気は、年間を通して温度が安定したものとなっており、また、空気中の粉塵をベース空間に自然沈下させて、85%もの花粉、チリ、ホコリをカットさせます。
さらに呼吸の道タワーのフィルターで、残りの汚れた空気の99%カットをした後の、新鮮な空気を居室に流入させることができるほか、ナノイー効果搭載で脱臭効果も付いているという優れものだったのです。
何より、大部分を自然の力に頼るため、他メーカーに比べての換気システムに関わる電気代の低さは、ずば抜けているのも特徴でした。
また、第2種換気は宅内の空気圧が外部の空気圧よりも高まるために、外部から汚れた空気を流入させないメリットもあり、病院のクリーンルームでも使用されている実績もあるくらいです。
ただ、この第2種換気は、空気を機械で取り込みますが、外的環境など何らかの理由で自然換気での排出が働きにくい状態になった場合、外気を取り込みすぎて、宅内の圧力が高まりすぎるという現象が想定されるのです。
この状態が続くと、室内で発生した水蒸気などの湿気を宅内圧で壁内に押しやってしまうという不安も多かったというのです。
確かに、呼吸の道タワーの起動が必要な、春夏秋に運転を停止させている場合は、うまく空気循環が働かず、効率的に宅外に空気を排出できないケースもあったり、建物内外温度を計測して換気量を自動判断してくれる呼吸の道タワーの機能がストップしていることもあったりで、そういう多少の不安も残るでしょう。
でも、それは何週間も窓を一切開けない生活をしている状況を想定しているものなので、極論ともとれます。
極度の花粉症の方や黄砂を気にされる方は、窓を開けての換気は避けられると思いますが、通常、気候の良い時期に窓を開けての換気を一度もされない方は、少ないのではないでしょうか。
また、万が一、壁内に湿気がこもってしまったとしても、調湿作用のある稚内珪藻土を練り込ませた石膏ホードの力で、壁内の湿気からおこる結露を防いでくれます。
よほど厳しい環境でない限り、湿気や結露による心配は皆無だと感じられるわけです。
でもパナホームは、ハウスメーカー唯一の、この第2種換気システムをやめて、他メーカーと足並みを揃えた第1種換気にしたのです。
(現在は、カサートCについて第1種換気、第2種換気の選択性をとっていますが、今後完全になくなってしまうことも想定される)
この理由は、「壁内に湿気が溜まるという評判からの不安」や、「今のご時世に合っていない換気システム」でウケが悪かったとも業界の間ではささやかれています。
第1種換気は、確実に宅内の換気量をコントロール出来る優れた換気方法で、決して悪くはありませんが、私としては少ない電力で、コストパフォーマンスの高い第2種換気が完全に無くなってしまうのではないかと心配です。
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第2種換気が見直された本当の理由
大型パネル工法のカサートCの空調・換気システムは、現在、第1種換気の「エコナビ搭載換気システム HEPA+(プラス)」と、第2種換気で呼吸の道タワーを利用した「エコナビ搭載換気システム」の選択性をとっています。
なぜ、あれほど第2種換気にこだわってきたパナホームが、第1種換気に舵を切ろうとしているのかというと、フィルター性能の限界に当たってしまったというのです。
近年、PM2.5などの被害が有名になっていますが、従来の第2種換気では、完全に除去しきれない事実が見つかったのです。
もちろん、花粉や排気ガス、黄砂などには対応していますが、2.5µm(0.0025ミリ)という大きさのPM2.5やその1/5サイズの微粒子であるPM0.5はフィルターを通過してしまうという結果に。
そこで、 HEPAフィルターという非常に高性能な代物を使うことで、PM2.5~PM0.5を99.97%除去することに成功した実験結果を踏まえて、パナホームの換気システムに導入されることになったのです。
当初、このHEPAフィルターを「呼吸の道タワーのフィルターとして利用できないのか」と考えられたらしいのですが、自然循環で宅内を換気させる仕組みである第2種換気では、空気循環に非効率であることが判明。
理由は、HEPAフィルターの網の目が細かすぎて、自然の力だけでは空気がうまく宅内全体を循環できず、空気滞留を起こしてしまうということだったのです。
つまり、フィルターの網の目が細かくなることによって、空気が通り抜けにくくなってしまうということだったんですね。
そういうことで、呼吸の道タワー自体の装置を取りやめ、床下にHEPAフィルターを設置し、機械のチカラで空気を取り入れ、機械のチカラで空気を外に逃がすという第1種換気の採用に至ったわけなのです。
お客様の要望によって、カサートCのみ第1種換気と第2種換気の自由選択となっていますが、第1種換気の方が高く、その価格差は約40万円だそう。
(カサートSとカサートEは、第1種換気のみの対応)
第1種換気に組み込まれたHEPAフィルターの値段が高いということが、ここまでの大きな価格差を生み出しているのですが、これはHEPAフィルターが発売して間もないという理由もあるので、期間の経過とともに、お安くなっていくということが想定されており、次第に価格差も縮まってくるでしょう。
もし、カサートCを選択されるなら、少々お高い第1種換気でも、空気環境を重視される方、とりわけPM2.5が気になる方であれば、HEPAフィルター付きの第1種換気をオススメします。
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