セキスイハイムの断熱材工法の早わかり！
セキスイハイムの充填断熱について
セキスイハイムもパナホームと同じく、断熱材を柱と柱の間に入れている充填断熱を採用しています。
やはり、充填断熱は柱部分に設置される断熱材のスペースが薄くなり、外気温が柱から室内に伝わり温度コントロールが難しくなります。
外壁に接する柱には、断熱対策として薄い断熱シート（ソフトロンテープ）を入れていますが、このシートのみで、どこまで熱橋対策ができているのかに正直、疑問が残ります。
（営業マンに直接聞いてみると、これだけで十分なんです！と言われますが。。。）
さらにセキスイハイムは、他メーカーに比べて太い鉄骨柱を使用しているだけに、断熱材の収まりが悪くなり外気温の影響を受けやすいのではと心配になったりもします。
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一部の鉄骨メーカーは、外断熱によって熱橋対策をしています。
外断熱は柱の外側に断熱材を設置し、外気温を室内に伝えにくくしている方法で、鉄骨メーカーには最適と言われています。
セキスイハイムも外断熱工法を採用して欲しいと願うばかりですが、構造上、外断熱は難しいのかも知れません。
外断熱も、現在の技術では、「断熱材の種類が限られること」や、「薄い断熱材になってしまいがちなこと」、「外壁の脱落につながりやすい」ことなど欠点もありますが、鉄骨に外気を伝える前に断熱材で防ぐという点においては、とても有効ですからね。
充填断熱は広く一般に使用されている断熱工法なので、セキスイハイムの断熱工法に問題があるとまでは言えませんが、これからのセキスイハイムならではの新しい熱橋対策に期待したいところです。
とはいえ、セキスイハイムの強みは、「断熱材を確実に施工する正確性」です。
セキスイハイムだけが有する独自の断熱工法というものはないのですが、「ミスなく断熱材を設置する」という根本の部分を大切にしているようですね。
Sponsored Link最近は、他メーカーではアピールを含めて色々な断熱工法が紹介されていますが、中には「しっかりと設計通り、ミスなく施工はされているのか」と心配になったりもします。
どのような優れた断熱工法が開発されても、人の手がその技術に付いていけるかどうかです。
ましてや、今までにない工法ならなおさら、職人もその工法には慣れていないでしょうから、余計に不安です。
ところで、グラスウールは繊維系の断熱材で大手ハウスメーカーでも一般的に使用されていますが、フカフカした状態を常に保っていないと断熱効果が著しく低下します。
もちろん、保存時も重いものを載せたり、圧力をかけることはNGですし、施工時も無理やり押し込んだり、手で引っ張って伸ばしたりしても断熱効果は低下してしまうんです。
下記の表を見てみると、施工によって断熱効果が半分以下に低下することもあるようです(ﾟoﾟ;;
【住宅省エネルギー技術施工技術者講習テキスト（国土交通省補助事業）参照】
※熱貫流率・・・仕様の断熱性能を表した数値。値が小さい程、熱を伝えにくく断熱性能が高い部位となります。
熱伝導率は材料自体を評価する数値ですが、熱貫流率は材料の厚みも含めて表す数値なのでより正確な目安となります。
人の手に頼るということは、家づくりに温かみを感じる点では良いですが、セキスイハイムのように人の手でなくても良いところは全てロボットに任して、正確な施工に集中させ、ミスをなくすことが、重要でないかと感じます。
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